アルコールチェッカーの維持管理とは?安全運行のために知っておくべきポイント

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2024年12月で、白ナンバー事業者(安全運転管理者設置事業所)におけるアルコールチェッカーの使用義務化から1年が経過します。
法施行の当時には、義務化に合わせて急ぎアルコールチェッカーを導入した事業所が多いのではないでしょうか。
今回は、日常的に使用するアルコールチェッカーの維持管理について解説してみました。 

目次

  1. アルコールチェッカーの役割と重要性
  2. アルコールチェッカーの維持管理とは?その目的は?
  3. アルコールチェッカーの維持管理が必要な理由
  4. 具体的なメンテナンス方法と頻度
  5. 維持管理を怠るとどうなるか?
  6. アルコールチェッカーを正しく使い続けるために
  7. まとめ




■アルコールチェッカーの役割と重要性

アルコールチェッカーは、飲酒運転を防ぎ、交通事故を未然に防ぐために欠かせない装置です。特に運送業や公共交通機関の現場では、プロのドライバーによる日常的な使用が求められています。企業にとってもアルコールチェックは法的な義務であり、ドライバーや周囲の安全を守る重要な責務です。しかし、正確なチェックを行うためには、アルコールチェッカー自体が常に良好な状態を維持していることが不可欠です。もし適切な維持管理がされていないと、誤った数値が表示され、事故や法的なトラブルを招く可能性があります。こうしたリスクを避けるためにも、アルコールチェッカーの維持管理は非常に重要です。




■アルコールチェッカーの維持管理とは?その目的は?

アルコールチェッカーは精密な機器ですので、デバイスを正確に動作させるため、まず直射日光や高温多湿の環境を避け、適切に保管することが重要です。
さらに継続的な維持管理も必要不可欠です。その主な内容としては、デバイスの定期的な清掃、バッテリーの交換、キャリブレーション(校正)、などが含まれます。いずれもアルコールチェッカーの性能を保つために行うものです。




■アルコールチェッカーの維持管理が必要な理由

アルコールチェッカーの維持管理を怠ると、センサーの劣化やキャリブレーションのずれ等により測定結果に誤差が生じる場合があります。これが原因で、本来飲酒運転ではないドライバーが違反とみなされたり、逆に飲酒運転が見逃される事態が発生することもあります。また、関連各法令でも、管理者はアルコールチェックを適正に保つよう義務付けられており、維持管理を怠ることで法的な責任を問われるリスクもあります。
参考元:e-gov | 道路交通法施行規則 第九条の十の七
参考元:e-gov | 貨物自動車運送事業輸送安全規則 第七条(点呼等)




■具体的なメンテナンス方法と頻度

アルコールチェッカーのメンテナンスには、日常的な点検と定期的なキャリブレーションなどが含まれます。
日常点検では、デバイスが正常に作動しているか、測定結果に異常がないかを確認します。
定期的なキャリブレーションの方法としては、センサーの交換やアルコールチェッカーの買い替えなどがあり、各メーカーが機種ごとに期間と対応方法を定めています。
キャリブレーションを行うことで、センサーの正確性を維持でき、結果的に信頼性の高い測定が可能となります。部品の交換時期や使用環境に応じたメンテナンススケジュールを設定しておくことが重要です。

 




■維持管理を怠るとどうなるか?

アルコールチェッカーのメンテナンスを怠ると、精度が低下し、誤った測定結果が表示されるリスクが高まります。特に高頻度で使用される場合にはセンサーの劣化は早まります。精度が低下すると、管理責任者は法律違反と見なされ、罰金や業務停止命令が下される可能性もあります。また、飲酒運転を見逃してしまい、重大な事故につながるリスクも存在します。このような事態を避けるためにも、メンテナンスは欠かせません。

 




■アルコールチェッカーを正しく使い続けるために

もし測定結果に異常が見られた場合は、早急に専門業者へ点検を依頼しましょう。また、メーカーや販売店が提供するサポートサービスも積極的に利用し、常に最適な状態で使用できるよう心がけましょう。

 




■まとめ

アルコールチェッカーは、交通安全と法令遵守の両方を支える重要なツールです。正確な測定結果を維持するためには、日常的な点検や定期的なキャリブレーションといった維持管理が不可欠です。メンテナンスを怠ると、精度が低下し、飲酒運転を見逃すリスクや法的なトラブルに発展する可能性があります。安全運転を守るためにも、アルコールチェッカーの正しい維持管理を心がけ、長く安全に使用し続けることが重要です。

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