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導入事例

製造機器メンテナンス業

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Interview #05
デジタル点呼マネージャー・スマート

確認業務までもアウトソーシング

社有車や自家用車、レンタカーを使用。

夜間・早朝・休日の稼働もある運用体制

確認業務のアウトソーシングを併用

運用開始は2023年12月

いまやあらゆる産業に使われている「半導体」。
その製造機器のメンテナンスを行っている株式会社ニコンテック様/株式会社ネットワーク様でも「デジタル点呼マネージャー・スマート」をご利用いただいています。
導入を担当した岩下様、橋本様、および現場で実際に利用する松元様、田村様にお話を伺いました。
(取材時期 : 2024年5月)

Q:システム利用の対象となったドライバーの方々は、どのような勤務形態でしたか?

日夜問わず発生するトラブルに対応するため、
さまざまな時間に乗務していました。

橋本様:
私たち株式会社ニコンテック、および株式会社ネットワークは、光学機器メーカー「ニコン」のグループ会社です。主な業務は半導体の製造機器のメンテナンス。半導体の製造工場を定期的に訪問して機器の動作チェックを行っています。また機器にトラブルが発生した際には現場に急行し、修理・応急措置を施します。2社で120名を超えるメンテナンス要員のうち、約60名が自動車の運転を必要とするため、「デジタル点呼マネージャー・スマート」を導入しました。

岩下様:
半導体の製造工場というのは、多くの場合人里離れたところにありますので、メンテナンス要員は公共交通機関ではなく、自動車を運転して現地に向かわなければなりません。自宅から直接現場に向かうことも多いため、個々人の自家用車を使用してもらっています。


機器メンテナンスの作業風景

Q:導入前にはどのような課題がありましたか?

「安全運転管理者の負荷」と「記録の正確性」が
以前から課題になっていました。

岩下様:
「デジタル点呼マネージャー・スマート」の導入前は、「各自でアルコールチェッカーを使用し、数値を電話で報告」「顔写真を撮影して、酔っていないことを証明」「メールで飲酒していない旨を宣言」という3つのアクションを、乗車前と降車時に行っていました。また、報告を受けた安全運転管理者は、その結果を台帳に手書きで記録していました。しかしアルコールチェッカーの計測結果の報告は口頭ですし、写真で顔色を判別するのも限界があります。あくまで点呼は「ドライバーに自覚させる」という意味合いが強いため、「記録の正確性を担保すること」は以前から課題になっていました。

橋本様:
また、機器のメンテナンス作業は夜遅くまで及ぶことも珍しくありません。メンテナンス要員が業務を終えて帰宅し、業務終了の報告を行うまで、安全運転管理者はずっと報告を待ち続けなければいけませんでした。2社で5カ所の拠点があり、それぞれの拠点に安全運転管理者が待機しているわけですが、この「待つだけ」の時間をどうにかしたい、というのも課題の一つでした。

松元様:
私は実際に運転・報告をする立場ですが、計測しても結局「口頭での報告」になるので、意味があるかと言われると、ちょっと微妙でしたね。

田村様:
私はそもそもお酒を飲まないので、口頭で報告する意味もあまり感じませんでしたし、毎日報告メールを送るうちにメール本文も定型文の繰り返しになっていくので、効果については疑問を持っていました。

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株式会社ニコンテック 総務部 総務課
岩下 登美子様

Q:導入の経緯について教えてください。

法改正をきっかけに、
積年の課題を解消したいと思いました。

岩下様:
導入のきっかけは、やはり法改正によってアルコールチェックが義務化されたことです。法改正まで残された時間も短い中、BPOなどで有名なパーソルビジネスプロセスデザイン(以降 パーソル)さんよりアルコールチェック代行サービスのご提案を受けました。その際にインフォセンスさんの「デジタル点呼マネージャー・スマート」の利用を薦めてくださいました。

橋本様:
導入に際し我々が重視していた条件は、先程も挙げましたが「安全運転管理者の負担軽減」と「計測結果の正確な報告・記録」の二点でした。インフォセンスさんとパーソルさんのご提案では、ドライバーからの報告の受電、特に早朝と夜間の対応をお任せできる点が魅力的でした。
異常発生時には、パーソルさんのコールセンターから安全運転管理者へ即時連携していただきますが、特段異常がない場合は、我々はその記録確認を勤務時間中に行えます。このため安全運転管理者は「報告を待ち続ける」ことから解放されます。
また、記録を確認するための「管理者のアカウント」に対するライセンス料が発生しない部分は良心的ですね。利用者の視点に立った料金体系だと感じました。


岩下様:
その他にも「記録が自動で蓄積される」点に魅力を感じました。現場で記録する手間を省けますし、アルコールチェッカーの数値が自動記録されるため不正も防げます。検討段階では、複数社のサービスを比較しましたが、他社のご提案の中には「さいごにExcelに手入力で記録していただきます」といったものもあったので、省力化という観点からインフォセンスさんのご提案が最適だと考えました。

橋本様:
正直なところ、「インフォンセンス」という社名はお薦めいただくまで存じ上げなかったのですが、調べてみると大手物流企業のグループ会社だと分かり、「物流のプロが薦める商品なら間違いないだろう」という信頼にも繋がりました。

岩下様:
以上のような要素を検討し、また「デジタル点呼マネージャー・スマート」のセキュリティの高さも満足できるものでしたので、最終的に「インフォセンスさんのシステムを使用」し、「パーソルさんの受電サービスで運用」という形で契約に至りました。
導入の際には、1か月ほどの期間中で、機器の準備から専用クラウド環境の構築、マスターデータ投入、ドライバーや管理者への説明会開催まで、スケジュール管理を含めてリードしていただき、とても助かりました。


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株式会社ネットワーク 総務部
橋本 忠浩様

Q:現在の運用について教えてください。

問題がない時は、確認をお任せできて助かります。


橋本様:
現在は、基本的に昼夜を問わずドライバーからの受電はパーソルさんのコールセンターにお任せしながら、私たちは日中に情報をチェックする、という形で運用しています。夜遅くや早朝の対応から解放され、安全運転管理者としての負荷は大きく減りました。他の管理者からも楽になったという意見をもらっています。
また、計測結果が自動的にデータベース化され、都合の良いタイミングで再確認できる点も、管理者としてはありがたいですね。管理画面は見やすく、アルコールチェックを済ませた人、済ませていない人が一目瞭然です。導入後半年ほどの運用において大きな問題もなく、導入してよかったと感じています。

松元様:
ドライバーとしても、計測した結果がきちんと数値で証明されるのはいいことだと思います。この半年間で異常な数値が出たことはありませんが、数字で残ると安心です。

田村様:
お酒を飲まない身としても、数字が残ることには意味を感じます。また、車両番号のデータなどが、自動で入力できて便利だと思います。

岩下様:
現在はアルコールチェックの機能だけを使用していますが、今後は運転日報の管理も併せて行えないか相談しているところです。導入前に「これからユーザーの要望を取り入れて、より発展させていく」とご説明いただいたので、今後どのように便利に進化していくのか、楽しみにしています。


Q:企業にとっての「安全運行」の価値とは?

地道にルールを守ることが、ブランド向上に繋がります。


橋本様:
ニュースを見れば、「勤務中に飲酒運転をして事故を起こした」といったことは、現実問題として起こっています。もちろん当社にそういった社員はいないと信じていますが、だからといって、会社が何も管理しなくていいという話ではありません。社員を信じているからこそ、しっかりとルールに従って管理をすることも大切です。社員も、会社も、きっちりルールを守って、安全に対して妥協をしない。そうした意識の積み重ねが安全につながりますし、すべてのドライバーが規則を守る意識をより高く持てば、社会全体としても交通事故はもっと減らせるのではないかと思います。

岩下様:
車両を運行する企業にとって、安全運行は永遠の課題です。当社においても、アルコールチェックの他に動画コンテンツを用いた安全教育を行ったり、各拠点に任命した安全運転管理者を中心に情報共有を行ったりして、ドライバーの意識を高めています。また、長距離の運転が必要になることも多いため、メンテナンス作業が遅くなった際には途中の宿泊施設の利用を指示するなど、社員が無理な運転をしなくても済むよう、配慮を行っています。そういった「ドライバーの啓蒙」と「事故を防ぐ環境整備」は、今後も引き続き取り組んでいきたいです。

橋本様:
私たちはニコングループの一員です。グループ全社で培ってきたニコンブランドを損なうことのないよう、ハンドルを握る社員には、ぜひ丁寧な運転を心がけてほしいです。それがひいては、「ニコンはガバナンスがしっかりしている」「コンプライアンスを遵守する企業だ」といったイメージに繋がっていくのだと思います。


ニコンテック様におけるアルコールチェック代行サービスのご利用事例は、以下のバナーリンク先にてご確認いただけます。
*パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社のサイトへ遷移します。


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